基礎登山用語集 

た〜は行

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た行 

体感温度たいかんおんど
温度計で測定される気温とは別で、体に直接感じる温度のこと。風速1bにつき体感温度は1度下がる。
 

脱水症 だっすいしょう
汗のかき過ぎや水分摂取が足りないために、体内の水分が少なくなってしまうこと。足がつったり、脱力感などの症状がみられ、脳梗塞の原因にもなる。
 

地形図 ちけいず
国土地理院発行の2万5000分ノ1あるいは5万分ノ1の地形図のこと。ガイドブックのようにコースタイムなどの記載はないが、等高線などから地形を読むのに適している。
 

池塘 ちとう
高層湿原になる小さな池。何らかの理由によって、湿原の中に植物が生育できない場所が生まれ、そこが湿原の発達から取り残されてできる。
 

ツエルト zrltsack(独)
緊急用の小型テント。テントと違い床面が縫い合わされていないので、かぶったり、広げたりと状況に応じた使い方ができるタイプが一般的。
 

吊尾根 つりおね
接近したふたつの頂上を結ぶ稜線が、吊り橋を架けたように弧を描くところ。鹿島槍ヶ岳の南峰と北峰を結ぶ尾根など。
 

出合 であい
ふたつの沢が合流するところ。また、登山道から目的の沢に入る地点のこと。
 

停滞 ていたい
悪天候のために行動できず、その場に(山小屋など)とどまること。沈殿ともいう。
 

低体温症 ていたいおんしょう
体温が通常よりも下がってしまい、体温調整ができなくなる症状。強風や雨、濡れた下着などの着用によって夏でも起こることがある。なるべく早い時期に体を温めることによって防ぐ。悪化すると夏でも投資することがある。
 

デブリ de bris(仏)
雪崩などの時に落ちて積もった雪の塊。
 

デポ depot(仏)
冬期登山のときなど食料や装備をあらかじめ、登山ルート上にキープしておくこと。また、山頂の往復など短い距離を行き来するときに、荷物を残置する場合も用いられる。
 

徒渉 としょう
水流を徒歩で対岸に渡ること。飛び石で渡れる場合もあれば、膝から腰くらいまで水につかることもある。
 

トラバース traverse
山腹を横切ること。山頂を通過せずに山腹を巻く場合などに使われる。
 

トレイル trail
雪面や岩礫帯、ヤブなどにつけられた踏み跡。トレースもほぼ同じ意味で使われる。
 

トレッキング trekking
本来は海外の山岳地帯で行われる比較的長期間の徒歩旅行のこと。登頂を目的とせず、歩くそのものを楽しむのが特徴。最近は、国内での山麓周遊ハイキングなどを含む。
 




な行 

ナイフエッジ knife edge
ナイフの刃のように鋭く切り立った岩や雪の稜線。ナイフリッジは和製英語で同じ意味を成す。
 

二重山稜 にじゅうさんりょう
ふたつの稜線がほぼ並行している地形。山の隆起や残雪の崩壊などが原因といわれている。蝶ヶ岳などで見られる。
 

ニッカポッカ knickerbockers
昭和のころに流行した膝丈の登山用七分ズボン。ひざ下までの長い靴下(ニッカーホース)を合わせる。もともとヨーロッパのスタイルで、ニッカは厚いウール製のものが多く、高温多湿の日本での山では合わない。
 

熱中症 ねっちゅうしょう
体温が激しく上昇し(40度以上)、通常の身体反応で体温調整ができなくなる重度の高体温疾患。死亡する恐れが極めて高い。軽度のものは熱けいれん、中度のものは熱疲労という。
 

乗越 のっこし
尾根を乗り越えるところ。道がある場合は峠と呼び、乗越は道の有無を問わない。
 

登り優先 のぼりゆうせん
狭い登山道ですれ違う場合に、歩行時間の長い登りの人に下りの人が譲る、山のマナーのひとつ。
 




は行 

ハイドレーションシステム hydration system
歩きながら水を飲めようにしたシステム。ザック内に収納した水筒からチューブがのびている。
 

バリエーションルート variation route
整備された一般登山道以外のルート。通常は一般道より困難で、クライミングや沢登りなどの対象となる。
 

非常食ひじょうしょく
遭難などの非常事態に備えて携帯する食料。軽量で高カロリー、かつ、冷や水を必要としないものが望ましい。
 

ピストン piston
同一コースから山頂などを往復すること。本来の意味は、同一行程を休みなく往復すること。
 

非対称山稜 ひたいしょうさんりょう
いっぽうが急な斜面で、反対側が緩やかな斜面になっている山の稜線。後立山連峰が特徴的。
 

避難小屋 ひなんごや
本来は、天候変化などにおける一時的な避難施設。たいていは無人だが、シーズン中のみ管理人が常駐することもある。
 

ピークハントpeak-huntingく
山頂に登ることを目的とした登山のこと。登頂を最優先する登山者をピークハンターと呼ぶ。
 
 

ビバーク Biwak(独)
露営の意味で、宿泊施設を利用しないで一夜を明かすこと。予期せぬ事態でやむなく行う場合を指すことが多い。
 
 

氷河地形 ひょうがちけい
夏でも解けずに越年した雪が、自分の重さで圧縮して固まり氷となって、低いほうへ流れ下るもの。現在日本では氷河はないが、かつて氷河が存在したことを示す氷河地形が日本アルプスや日高山脈に残っている。
 
 

疲労凍死ひろうとうし
疲労と寒さで体力を消耗し、凍死してしまうこと。真夏でも台風や悪天候下での、無理な行動や長時間行動によって、低体温症から凍死する場合がある。
 
 

ピンチバッグpinch bag
エマージェンシーバッグ、ピンチセットとも。非常食、医療用具、火を起こすための燃料など、緊急事態に備えて持っておきたいものをまとめたもの。
 
 

ファーストエイドfirst aid
応急処置のこと。常備薬や外傷薬などをまとめたセットを常備し、かつ、山でできる応急処置の知識や技術も身に着けておきたい。
 
 

武器ぶき
山で使う箸やスプーンなどの総称。
 
 

踏み跡ふみあと
人や動物が通りことによってついた跡。非常に不明瞭なものから、登山道と間違えるほどはっきりとしたものがある。
 
 

ブロッケンbrocken(独)
山で太陽の斜光線を背に受けた時、正面の霧や雲に自分の姿が映し出される現象。ドイツのブロッケン山で初めて観測されたことからこの名前が付いた。
 
 

分水嶺ぶんすいれい
山頂や稜線が、水系を分ける教会となっているところ。
 
 

ヘッデン ヘッドランプの俗称。ヘッド(頭)+電灯から。   

歩荷 歩いて荷物を運ぶ人。または重い荷物を背負いこと。   

ホールド
岩場の手がかり。
 
 

ポンチョponcho(西)
頭からかぶり、上半身を覆う雨具。風に弱く、山の稜線では使いにくいため一般的ではない。
 
 


 
 




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