〜ゆうゆう隊の山便り〜


吾妻連邦東部を代表する高層湿原と展望のピークへ

24 東吾妻山・吾妻小富士




花福島と山形の県境に位置し、東西20km南北12kmの規模を持つ吾妻連峰。

(最高峰は西吾妻山:2035m)

東西に大きな火山群を形成し、一切経山と東吾妻山は東部を代表するピークで、火

山活動が新しく、火山跡、火口湖、火山性の礫地が見られる。福島市内最高地点で

ある東吾妻山は、なだらかな山容で針葉樹に覆われているが、山頂付近では森林限

界を超え、ハイマツ帯が広がっている。また、一切経山と東吾妻山を巡るコースは

高層湿原と火山荒原、美しい景観の変化に富んでいる。


吾妻小富士は、山麓から見るとあたかも富士山の山頂のように見え、早春のころに

は山肌に雪がうさぎのような形に見えることから「雪うさぎ(吾妻の雪うさぎ)」

と呼ばれ、春の訪れを告げる風物詩となっている。昔は雪うさぎが見えるようになる

と、苗代に種をまき始めたことから「種まきうさぎ」とも呼ばれ古くから親しまれて

いる。東吾妻、小富士とも、浄土平まで磐梯吾妻スカイラインが走り、アクセスのし

やすさから、今も多くの観光客でにぎわっている。

 




概     要

    日時  
    2011年8月7日日曜日登頂 (6〜7日・テント1泊2日)  天候:登頂日7日晴れのち曇り  
     
    所在地   
    福島県県福島市・耶麻郡猪苗代町

    山名・山域 
    東吾妻山(ひがしあずまやま) 標高:1974.7m 日本百名山(最高標は西吾妻山:2035m)

    吾妻小富士(あずまこふじ) 標高 :1707m

    山域:吾妻連峰  中央分水嶺 
       

    位置
     

    東吾妻山

    北緯37度42分42.0秒 東経140度13分49.1秒 三等三角点

    参考コース 
    浄土平⇒酸ヶ平⇒姥ヶ原⇒東吾妻山山頂⇒酸ヶ平⇒浄土平⇒吾妻小富士山頂⇒浄土平

    平均歩行時間4時間40分

    コースタイム 

    浄土平8:34→ 姥ヶ原分岐9:18→ 東吾妻山分岐9:41→ 10:26東吾妻山頂(休憩)10:47→ 

    酸ヶ平11:28→ 11:39鎌池畔(休憩)12:10→ 12:52浄土平(ランチ)13:39→ 

    吾妻小富士山頂14:06→ 浄土平14:23 

    体力度 


    ★★☆☆☆   ※あくまでも個人的な主観です。
     

    技術度 
    ★☆☆☆☆  ※あくまでも個人的な主観です。
     
    最大標高差 
    約400m

    歩行時間 
    東吾妻山

    登頂:約1時間52分 休息時間:21分 所要時間:2時間13分 

    下山:約2時間26分 休憩時間:29分 所要時間:2時間55分

    歩行時間:4時間18分 休憩時間:50分 所要時間:5時間08分


    東吾妻小富士

    お鉢めぐり歩行時間:42分

    歩行距離 
    約9.8km
     


    コースマップ





    山域アクセス


    公共交通
     


    JR東北新幹線福島駅⇒福島交通約90分⇒浄土平



    マイカー
     


    東北道福島西ICから国道115号・磐梯吾妻スカイライン(有料)経由浄土平まで約31km

    浄土平有料駐車場有



    ふるさと情報
     

    福島県観光協会HP

    自然公園財団 浄土平・吾妻山HP

    高湯温泉観光協会HP

    土湯温泉観光協会HP

    磐梯吾妻スカイライン

    浄土平ビジターセンターHP





    山小屋情報



    吾妻小舎 

    4月下旬〜11月上旬(磐梯吾妻スカイライン開通に合わせ営業) 期間外営業あり    

    HP:http://www.bekkoame.ne.jp/~kakurai/mount/azuma/azuma.htm


    酸ヶ平避難小屋
     

    通年解放 収容約30名 トイレ有・水場無

    HP:http://www.pref.fukushima.jp/shizen/park/hinangoya/page-sugadaira.htm


    谷地平避難小屋
     

    通年解放 収容約20名 トイレ無・水場有


    HP:http://www.pref.fukushima.jp/shizen/park/hinangoya/page-yajidaira.htm



    家形山避難小屋


     

    通年解放 収容約10名 トイレ無・水場有

    HP:http://www.pref.fukushima.jp/shizen/park/hinangoya/page-iegatayama.htm



    ※当サイトの情報は登山当時のものであり、あくまでも管理者の見解・情報ですので参考程度にご覧ください。

    山小屋を利用するに当たっては、必ず事前予約、連絡確認をしてください。


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    山行レポート


    快適なテント泊で朝を迎え、快晴の青空の下登山口である浄土平に向かった。

    野営地から、無料開放されている浄土平駐車場までは車で5分ほどの位置にあ

    り、せわしなく準備する必要もなく、のんびり登山の出発である。ゆうゆう隊にとっ

    ては、初めての高層湿原歩き。一切経山から五色沼を眺め、東吾妻山を踏ん

    で下山の予定だ。点在する池塘や木道に思いをはせ歩き出した。







    8月7日 Day 2


    東吾妻山登頂


    浄土平野営地の朝






    兎平野営地からは、一切経の噴煙が高く見えていた





    広い駐車場から見える一切経の噴煙

    楽しみにしていた湿原歩きに出発





    シューっと音が聞こえ、生きている山だと実感




    広い浄土平を見ながら一切経へ向かうが・・・
    (マウスを重ねると写真が出ます)

    一切経への登山道は立入禁止であった
    (マウスを重ねると写真が出ます)






    一切経へは向かわず直進

    酸ヶ平への分岐だが、そのまま直進




    振り返ると吾妻小富士がこんもりと見えている





    整備された登山道は歩きやすい

    東吾妻山のたおやかな山容が見えてきた




    蓮萊山山腹を抜けると火山荒原が広がる







    姥ヶ原一つ手前の分岐点
    (マウスを重ねると写真が出ます)




    鎌沼へ向かう道


    標高1780m付近に広がる姥ヶ原は、冬の厳しい西風の影響で丈の高い樹木は育たないという。

    しかし、チングルマの群生やミヤマリンドウなど花の時期には一面に咲きほこる。





    鎌沼と前大嶺





    まっすぐ伸びる東吾妻山への道 ガスが出てきた





    姥ヶ原分岐を直進

    木道が終わり、東吾妻山への登山道となる





    最近の雨の影響か非常に歩きにくい

    徐々に樹木が低くなり





    森林限界を超えると山頂は目前




    広い東吾妻山山頂は、ガスで展望なし




    山頂で恒例の三角点タッチ
    (マウスを重ねると写真が出ます)




    ガスの切れ間から前大嶺、鎌沼、一切経の噴煙を望む






    東吾妻山下山

    東吾妻山を下りると雨が降り出してきた
    (マウスを重ねると写真が出ます)






    鎌の形をしていることから鎌沼と呼ばれている

    沼沿いに続く木道歩きは気持ちいい





    東吾妻山と鎌沼 



    東吾妻山を振り返る







    沼のほとりで小休止

    水深1mの鎌沼、ヤガモを眺める静かな時間
    (マウスを重ねると写真が出ます)






    雨が本降りになってくる

    雷も聞こえ始め、撤収開始






    酸ヶ平に点在する池塘が美しい

    一切経にもガスが出てきた





    酸ヶ平避難小屋も近い







    一切経への分岐点

    雷が近づいており一切経は断念





    浄土平に向け下山開始

    雨は降ったりやんだりを繰り返していた







    大きく火口を覗かせる吾妻小富士

    噴煙を増している一切経の大穴






    強い雨に打たれることなく無事に下山











    ビジターセンターで昼食を取り、空身で吾妻小富士へと向かった。


    手軽に散策できる吾妻小富士

    整備された階段を上っていく






    直径450m 大迫力の吾妻小富士火口





    一周1.5km、砂礫の火口ふちを周回






    6000年前に噴火したと言われている




    一切経、東吾妻山、浄土平を一望





    東吾妻山と兎平、キャンプ地であった野営地を眼下にみる





    山頂が見えてきた

    落差70mの火口底





    吾妻小富士の山頂に立つ







     雲は多かったが、昨日登った安達太良山を見ることができた







    福島市街も一望、天気が良ければ素晴らしい展望が広がることだろう








    吾妻小富士から磐梯吾妻スカイラインを望む 





    山頂を振り返り見る





    砂礫の釜めぐりは、何気に歩きにくい









    吾妻小富士のお釜めぐりを楽しみ、浄土平に降り立った





        



    福島県の名山3峰を巡る今回の山旅

    未憎悪の大震災が発生し、福島では原発による風評被害が深刻と聞いていた。

    はた目には多くの観光客や、登山者も見受けられたが、車のナンバーを見ると、

    ほとんどが近県または県内ナンバーの車がほとんどだった事に、驚きを隠せなか

    った。安全と言われ、数値も毎回発表されているのに、なぜだろうと思ってしまう。

    そんな中でも、変わらない風景や地元の人々、美しい福島の山を歩けたことが、

    この山旅に来てよかったと思えた。安達太良でも東吾妻でもカミナリに怯えながら

    の登頂ではあったが、東北の山らしいみずみずしくも深い山並みは、本当に癒さ

    れ、楽しいものであった。夏になると東北に行きたくなるゆうゆう隊、これからも東

    北の山を愛していきたいと思う。





     





    東吾妻山・吾妻小富士の詳しいレポートは、ゆうゆうブログ「好き勝手な趣味の時間」に掲載!

        

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