〜ゆうゆう隊の山便り〜


白い岩肌を輝かせる南アルプス北端の貴公子へ

21 甲斐駒ケ岳




花崗岩の岩肌を輝かせ、南アルプス北端に鋭角にそびえつ甲斐駒ケ岳は

周辺の山々から望むと、夏でも雪と間違うほどで、その気品と凛とした

佇まいから「南アルプスの貴公子」と呼ばれ古くから親しまれている。

山麓から標高差2200mを誇る表参道黒戸尾根は、駒嶽講で栄え、地名や

石像、石碑など信仰登山華やかし頃の面影が色濃く残る。正式名は駒ケ

岳であるが、伊那地方では東駒ヶ岳、山梨側では甲斐駒と呼ばれている

また全国に駒ケ岳の名称を持つ山は20以上を数え、その中で甲斐駒ケ岳

が最も標高が高く、それに相応しい存在感である。 

 




概     要

    日時  
    2011年7月16日土曜日登頂 (16〜18日・テント2泊3日)  天候:登頂日16日晴れ時々曇り  
     
    所在地   
    山梨県北杜市・長野県伊那市

    山名・山域 
    甲斐駒ケ岳(かいこまがたけ) 伊那山麓では東駒ヶ岳(ひがしこまがたけ) 標高:2967m 

    山域:明石山脈  種類:隆起(花崗岩)  
       

    位置
     

    北緯35度45分28秒 東経138度14分12秒 1等三角点

    参考コース 
    北沢峠⇒北沢駒仙小屋⇒仙水峠⇒駒津峰⇒甲斐駒ケ岳山頂⇒駒津峰⇒双児山⇒北沢峠

    平均歩行時間7時間20分

    コースタイム 

    北沢駒仙テン場7:57→ 8:31仙水小屋8:40→ 9:13仙水峠9:20→ 11:08駒津峰11:36→ 

    11:50五丈岩付近(撤退)12:46→ 駒津峰13:01→ 双児山13:45→ 15:21北沢峠15:40→ 

    15:51北沢駒仙テン場⇒テント泊

    体力度 


    ★★★☆☆   ※あくまでも個人的な主観です。
     

    技術度 
    ★★★☆☆  ※あくまでも個人的な主観です。
     
    最大標高差 
    約760m(山頂までは約934m)

    歩行時間 
    約5時間43分(休憩含まない)

    歩行距離 
    約6.4km
     


    コースマップ





    山域アクセス


    公共交通
     

    山梨側
    JR中央本線甲府駅⇒山梨交通約120分⇒広河原(大樺沢)⇒南アルプス市営バス約25分⇒北沢峠

    長野側
    JR飯田線伊那市駅 ⇒JRバス約30分高藤伊那バス約30分仙流荘南アルイプス林道バス約25分 北沢峠


    マイカー
     

    山梨側
    中部横断道白根ICから県道20号経由約¥13kmで芦安市営駐車場(600台)

    長野側
    中央道伊那ICから国道361号〜152号経由約24kmで仙流荘駐車場(約500台)

    または中央道諏訪ICから国道152号経由で入ることも可能


    ※南アルプス林道は一般車両通行禁止のため、双方バス運行状況要確認。


    ふるさと情報
     

    伊那市観光協会HP

    北杜市観光協会HP

    南アルプス市観光協会HP

    南アルプスNET(芦安山岳館HP)





    山小屋情報



    長衛荘 

    4月下旬〜11月上旬・年末年始営業 収容110名   

    HP:伊那市観光協会http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd9/index.php?id=2


    北沢駒仙小屋
     

    6月中旬〜11月上旬・年末年始・GW営業 収容60名 テント場100張・水場あり

    HP:南アルプス市観光協会 http://www.minami-alpskankou.jp/kitazawakomasengoya.html


    仙水小屋
     

    通年営業(不定休あり)収容30名 テント場11張・水場あり


    пF0551-28-8173


    黒戸尾根

    駒ケ岳七丈小屋
    第1・第2

     

    7月上旬〜10月中旬営業 収容50名 テント場20張・水場あり

    第1は期間外閉鎖・第2は通年開放
      

    HP:北杜市観光協会



    ※当サイトの情報は、あくまでも管理者の見解・情報ですので参考程度にご覧ください。

    山小屋を利用するに当たっては、必ず事前予約、連絡確認をしてください。






    山行レポート


    いよいよ本格的な夏山シーズンの到来!その地に選んだのは、ゆうゆう隊初上陸となる

    南アルプスの甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳だ。駒仙テン場をベースに両雄の名峰を極めると

    いう、なんとも贅沢な山旅である。しかし、前日まで高熱にうなされていたゆみっこと、い

    つものように車中泊で全く眠れなかったゆうゆう隊長。完全に体調不良のまま仙流荘から

    北沢峠に乗り込み、駒仙テン場にベースを設置して南アルプスの貴公子へと向かった。







    7月16日 1Day


    甲斐駒ケ岳登頂



    暑くて全く眠れず・・空を見上げると朝日が射していた





    バスは午前4:30から運行、すでに225人目だ

    仙流荘バス停は、早くから登山者で溢れていた






    補助椅子まで座る満車状態で北沢峠に到着

    ベースとなる北沢駒仙へ向かう






    約10分ほどで到着

    沢沿いに我が家の設置、すでに多くのテントがあった






    強い日差しを受けながら甲斐駒に向けクライムオン!
    (マウスを重ねると写真が出ます)

    沢沿いに清々しい朝の森を歩いて行く





    水の豊かな森は、一面緑のジュータンが敷き詰められている





    沢沿いになだらかな道を進んでいく

    ちょっとした岩場を超えたり





    清流南アルプスの沢を何度か横断したり
    (マウスを重ねると写真が出ます)





    通好みの山小屋 仙水小屋に到着

    ここへ来て睡魔が一気に襲ってくるゆうゆう隊長





    樹林帯を抜けると快晴の夏空が広がっていた

    氷河期に作られた岩塊斜面を進んでいく





    威光を放つように突然現れた摩利支天





    仙水峠到着

    摩利支天の背後に甲斐駒も見えてきた





    駒津峰へはこの直登を進む

    ゆうゆう隊、ふらふらになっての登頂




    振り返ると、北岳〜白峰三山〜仙丈ヶ岳がそびえて見える




    駒津峰直下、眩しいばかりの甲斐駒ケ岳が出迎えてくれる




    駒津峰到着

    元気そうに見えるが、相当ばてている二人





    駒津峰から見た甲斐駒





    鋸岳へと続く稜線と、夏雲が美しい




    北アルプス鹿島槍ヶ岳の双耳峰






    疲れた体を引きずり、山頂アタックしたが

    六方石付近でゆうゆう隊、ついに力尽きる




    体調不良のゆみっこ、何度も小休止するたびに居眠りするゆうゆう隊長

    こんな素晴らしい天候の中、どうしても動くことが出来ずに山頂目前にし

    て登頂を断念することになった。非常に残念ではあるが、決して無理をし

    ないゆうゆう隊であった。



    山頂間近での登頂断念
    (マウスを重ねると写真が出ます)








    どうにか立ち上がり下山開始

    駒津峰までもなかなか険しい道だ




    駒津峰を通過し、双児山経由で北沢峠に向かう

    これぞ夏山・・・・だがかなり疲労困憊だった





    甲斐駒じゃなく、双児山の山頂を踏む





    ここからは樹林帯、甲斐駒もこれで見納めだ

    樹林帯の急登をゆっくりと降りていく





    北沢峠・長衛荘に到着、早速サイダーで乾杯だ
    (マウスを重ねると写真が出ます)





    早朝よりだいぶ増えたテント群に唖然

    白く見える摩利支天を見ながら疲れを癒す





    沢の水で一時の涼、快適に夜は更けていった




       



    非常に残念な結果に終わってしまった。

    夏山最高の天候の中、ゆみっこが最も素敵な山と絶賛していた甲斐駒ケ岳

    の山頂間近で引き返すことになってしまったのだ。非常に残念な結果である

    が、これは自己体調管理がよくできていない結果だと、自分に言い聞かせた

    それでも、駒津峰や六方石付近から間近にみた甲斐駒ケ岳の迫力は、南ア

    ルプスの貴公子と言われるだけあって、本当に素晴らしい山だと思った。また

    リベンジをと誓い、そうそうと下山して翌日の仙丈ヶ岳に備えた。夜は満点の

    星空が広がり、深い眠りについて仙丈ヶ岳登頂を迎えた。


    仙丈ヶ岳へと続く 
     





    甲斐駒ケ岳の詳しいレポートは、ゆうゆうブログ「好き勝手な趣味の時間」に掲載!

        

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