〜ゆうゆう隊の山便り〜


アカヤシオ咲く信仰と歴史の名山へ

18 両神山




埼玉北西部にそびえ、秩父多摩甲斐国立公園に属する両神山は、古くから信仰の場

であり、江戸時代には修験者の行場でもあった。山頂近くにはイザナギ・イザナミ

を祀る両神神社があり、登山道には往年をしのぶ石仏や石碑を見るとこができる。

岩峰そそり立つ険しい地形ながら、春にはアカヤシオが咲き誇り、遠く北アルプス

まで見渡せる展望は素晴らしく、登山者の目を楽しませてくれる山である。


 




概     要

    日時  
    2011年5月21日土曜日 日帰り  天候:晴れ 気温:山頂20℃  
     
    所在地   
    埼玉県秩父郡小鹿野町・秩父市境界

    山名・山域 
    両神山(りょうかみやま) 標高:1723m 

    山域:奥秩父山魂 日本百名山 
       

    位置
     

    北緯36度01分24秒 東経138度50分29秒 二等三角点

    参考コース 
    日向大谷口⇒七滝沢分岐⇒両神神社⇒山頂 往復 平均歩行時間6時間20分

    コースタイム 

    日向大谷口7:00→ 七滝沢分岐7:44→ 9:22清滝小屋9:45→ 両神神社10:50→ 

    11:30山頂12:22→ 12:55両神神社13:47→ 七滝沢分岐15:39→ 日向大谷口16:19
     
    体力度 


    ★★★☆☆   ※あくまでも個人的な主観です。
     

    技術度 
    ★★★☆☆  ※あくまでも個人的な主観です。
     
    最大標高差 
    約1088m

    歩行時間 
    約9時間19分(休憩・ランチ含む)

    歩行距離 
    約9.6km
     


    コースマップ(再生ボタンで動きます)







    山域アクセス


    公共交通
     

    西武鉄道西武秩父駅⇒小鹿野町営バス約30分 ⇒小鹿野町役場⇒小鹿野町営バス約48分⇒日向大谷  

    小鹿野町営バス路線図


    マイカー
     

    関越道花園ICから国道140号・県道37号道経由で約49km

    日向大谷口バス停横に無料駐車場有(10台)民宿両神山荘前有料駐車場有(10台)


    ふるさと情報
     

    西秩父商工会HP

    小鹿野町HP

    両神温泉薬師の湯



    山小屋情報


    民宿両神山荘 

    通年営業 収容50名

    пF0494-79-0593



    清滝小屋


    現在休業中(2011年5月現在)

    避難小屋としては解放中
     



    ※当サイトの情報は、あくまでも管理者の見解・情報ですので参考程度にご覧ください。







    山行レポート

    山々が新緑のころを迎え、緑が美しくなってきた5月、選んだ山は奥秩父の名峰両神山。

    クサリ場や岩場などもあり、その上山頂までの工程も長いと聞いていたゆうゆう隊は、正直

    躊躇していた山でもあったが、アカヤシオ咲く山頂からの展望は素晴らしいとのことだ。こ

    の時期を逃してはもったいない思いと、長い行程を歩きたい思いが一致し両神山を目指

    すことになった。駐車場がすぐに満車にあるという情報をブロ友さんから頂き、深夜に到着、

    既に数台の車が止まっていたが、無事車中泊して奥深い両神山の頂へ挑むことになった。



    日向大谷口登山口案内標
    (マウスを重ねると案内板写真が出ます)




    晴天の朝を迎えた気持ち良い出発直前 




    登山届を提出し、いざ出発!
    (マウスを重ねると写真が出ます)




    石作りの鳥居をくぐり山行安全祈願
    (マウスを重ねると写真が出ます)

    山腹を緩やかに進む





    七滝沢分岐会所に到着 隊長早くもばて気味

    直進する七滝沢コースを見送り清滝小屋へ




    産泰尾根の末端に取付く 石像が点在
    (ここにマウスを重ねると写真が出ます)
     

    薄川の流れから離れ深い森を登る
    (マウスを重ねると写真が出ます)



    新緑のシャワーを浴びながらの登山、ほどなく八海山に到着
    (マウスを重ねると写真が出ます)
     




    ニリンソウの群生が広がる斜面

    清らかな水が流れる弘法之井戸



    ログハウス風の佇まいを見せる清滝小屋




    清滝小屋前到着

    現在休業中で避難小屋として開放
    (マウスを重ねると写真が出ます)
     




    産泰尾根への急登鈴が坂

    短い距離だが結構きつい




    産泰尾根到着 この日は風もなく非常に暑い




    急登でクサリ場や露岩が続く登山道




    横岩を通り抜け

    樹林帯を超えていく




    両神神社到着
    (マウスを重ねると説明文が出ます) 埼玉・秩父地方の武甲山、三峰山とともに秩父三山の1つに数えられている。秩父三山には、日本武尊の登山伝説、役行者小角伝説、卯月(4月)8日の山入りなどの共通点があり、伝説によれば、景行天皇の皇子・日本武尊が東征したおり、筑波山より八日の間当山を望まれ当地に着き、神犬の導きによって登山され、当社を建立し伊弉諾命、伊弉冉命の二神を祀ったことが開創とされている。  


    珍しいオオカミの狛犬
    (マウスを重ねると説明文が出ます) 御眷属は、古くから山犬とされ、それはニホンオオカミだといわれている。人々は御眷属を「大口真神(オオクチマノカミ)」と呼び、神聖な動物、犬神として崇めてきた。両神山には全体で8体の山犬像があり、そのうち両神神社(観蔵院)には、参道石段の脇に一対の山犬型の狛犬がある。このようにお犬様への信仰が厚く、広範囲にわたり御眷属講が組織され、神社では「四足除け」また、火災、盗難、病気などの災難厄除けにも御利益があるとされ、信者はお札を借り受けて神棚・門口・土蔵などに貼り付けている。  

    神話に出てきそうな顔立ち





    参拝をし山頂を目指す
    (ここにマウスを重ねると写真が出ます)
     

     尾根沿いに進むと山頂が見え始める




    長かった道のりもあとわずかで山頂だ





    アカヤシオに癒され、山頂への最後のクサリ場へ取り掛かる





    両神山山頂到着




    方位版 名だたる名峰が望める

    山頂にある両神神社奥社





    山頂は多くの登山者で賑わっていた
    (マウスを重ねると写真が出ます)
     




    両神山山頂からの展望


    八ヶ岳〜浅間山方向



    金峰山〜雲取山方面




    二子山方面




    山頂より少し下がったところにある観光百選の石碑

    高度感ある場所に石碑はある




    休憩場所を確保した1枚の写真
    (マウスを重ねると休憩中写真が出ます)
     

    この1枚の写真は、ブログ・山仲間でもある 「ひらさん」 が偶然撮影された

    もので、同日ひらさんは八丁峠から、ゆうゆう隊は日向大谷口から登頂し、山

    頂ですれ違っていたのである。これをきっかけにブログを通して現在も交流が

    続いており、この両神山が素晴らしい山行であったと思っている。


    ひらさんのホームページ「ひらさんのHigh トレッキング」

    ひらさんのブログ速報「両神山」






    展望のある山頂は気持ちがいい

    久しぶりの達成感に浸る





    慎重に下山する副隊長

    のんびりと両神神社を目指す




    両神神社で昼食をとり、長い下山道へと進む




    産泰尾根からの下り

    清滝小屋に着くころ既に疲労の気配



    七滝沢分岐 まだ日向大谷は遠い

    やっと両神山荘が見えてくる





    久しぶりのロングコースはかなり疲労困憊、すわりこむ副隊長



    この日は気温も高く、5月とは思えない気候のなか、両神山に挑んだが

    無風状態の奥深い森の中は暑さとの戦いであった。しかし所々で沢を

    わたる場所があり、そこでの涼しい冷気には非常に癒された。長い登山

    道と険しい露岩を乗り越えた先には、アカヤシオの淡いピンクの色に染

    り、大展望が広がってた山頂では、その疲れも一気に吹っ飛ぶほど素晴

    らしい山行であった。事故や遭難も多いと聞く山であったが、四季を通

    して訪れたい山の一つである。次回は岩稜超える八丁峠挑戦したいと思う









    両神山の詳しいレポートは、ゆうゆうブログ「好き勝手な趣味の時間」に掲載!

        

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