〜ゆうゆう隊の山便り〜


丹沢屈指の人気を誇るピークと、ブナの原生林に囲まれた草原の頂上へ

12 塔ノ岳〜鍋割山




首都圏から最も近く、地形の変化に富み、豊かな植物相を育む丹沢山魂

最高峰の蛭ヶ岳を中心に、2000mにも満たない山塊だが、個性あふれる

峰々がひしめき険しい山容は、深い谷に恵まれ、ブナ、モミ、ツガなど森と

多くの動植物が生息し四季を通して登山者を魅了し続けている。


表丹沢に位置する塔ノ岳は、1年を通して人気が高く、日帰りながら爽快な展

望と大小のピークが連なる景観、コースを踏破する充実感は大都市に接近し

た山とは思えない。のびやかに広がる草原と、丹沢グルメとしても人気が高い

山荘の鍋やきうどんが名物な鍋割山、このうどんを目当てに登ってくる登山

者も多く、何度も足を運ぶ登山者が絶えない。





概     要

日時  
2010年12月1日水曜日 日帰り  天候:晴れ  気温:山麓17℃ 山頂10℃
 
所在地   
塔ノ岳
神奈川県秦野市・清川村・山北村

鍋割山
神奈川県秦野市・松田村・山北村

山名・山域 
塔ノ岳(とうのだけ) 標高:1490.9m   

鍋割山(なべわりやま) 標高:1272m 

山域:丹沢山地 日本百名山(最高峰は蛭ヶ岳)


位置
 

塔ノ岳                                             
北緯35度27分14秒 東経139度09分47秒 三等三角点  

鍋割山
北緯35度26分37秒 東経139度08分29.0677秒 二等三角点


参考コース 
県民の森P⇒二俣⇒堀山の家⇒金冷シ⇒塔ノ岳山頂⇒鍋割山頂⇒後沢乗越⇒二俣⇒県民の森P

平均時間7時間50分

コースタイム 
県民の森P9:20→ 二俣9:44→ 堀山の家10:50→ 休憩11:04→ 花立山荘11:56→ 金冷シ12:20

塔ノ岳山頂12:39→ 休憩13:20→ 鍋割山頂14:28→ 休憩15:30→ 後沢乗越16:22→ 二俣17:05

県民の森P17:25

体力度 


★★★☆☆   ※あくまでも個人的な主観です。
 

技術度 
★★☆☆☆  ※あくまでも個人的な主観です。
 
最大標高差 
約1070m
 
歩行時間 
約7時間30分(休息含めない)
 
歩行距離 
約12.5km
 


コースマップ(再生ボタンで動きます)






山域アクセス



公共交通
 

表尾根コース
小田急線秦野駅⇒神奈川中央交通バス48分⇒ヤビツ峠バス停

大倉尾根コース
小田急線渋沢駅⇒神奈川中央交通バス15分⇒大倉バス停

※登山口により要確認

マイカー
 

表尾根コース
東名秦野中井ICから県道70号経由で約15km ヤビツ峠に無料駐車場あり 

大倉尾根コース
東名秦野中井ICから県道71・62号経由で約9km 
秦野戸川公園に隣接有料駐車場あり
またはバス停西側向かいに登山者専用有料駐車場あり

二俣コース
大倉より西林林道を更に進むと表丹沢県民の森無料駐車場あり

 

ふるさと情報
 


秦野市観光協会表丹沢登山情報HP  

神奈川県立 宮ヶ瀬ビジターセンターHP




山小屋情報(表尾根)


ヤビツ山荘 

4月上旬〜1月中週末営業 1泊2食付宿泊あり 収容19名

пF0463-81-8851



晴山荘

通年営業 1泊2食宿泊あり 150名収容 

пF0463-75-2626 現地0463-82-2025 


鳥尾山荘

 
4月〜年始の休日営業 1泊2食宿泊あり 20名収容

пF0463-87-0021


新大日茶屋

 
休日・休前日営業 素泊まり 20名収容 

пF0463-88-3171


木ノ又小屋

 
土・日・祝日営業 30名収容

HP:http://www2.plala.or.jp/kobato/main/kinomata.html


尊仏山荘

 
通年営業 100名収容

HP:http://www.cnet-sb.ne.jp/sonbutu/ 



山小屋情報(大倉尾根)



どんぐり山荘 

通年営業(月曜休) 売店のみ 40名収容 

пF0463-87-4706



大倉山の家

通年営業 1泊2食宿泊あり 30名収容

пF0551-45-0660 


滝沢園

 
通年営業 1泊2食宿泊あり 350名収容 

пF0463-75-0900


山小屋水無寮

 
通年営業 1泊2食宿泊あり 40名収容 

пF0463-87-3298


観音茶屋

 
土・日・祝日営業 売店のみ

пF0463-88-1375
 

大倉高原山の家
 

土・日・祝日営業 1泊2食宿泊あり 24名収容


пF0467-51-3731
 


見晴茶屋

 
土・日・祝日営業 50名収容

HP:http://members3.jcom.home.ne.jp/utagoetomi/chaya.htm
 


駒止茶屋

 
週末・年末年始営業 1泊2食宿泊あり 33名収容

пF0463-88-3186
   


堀山の家

 
週末・年末年始営業 40名収容

HP:http://www.horiyamanoie.com/
  


立花山荘

 
土・日・祝日営業 60名収容

HP:http://hanatatesansou.michikusa.jp/



山小屋情報(他表丹沢)


鍋割山荘 

通年営業 70名収容 

HP:http://nabewari.net/


倉見山荘

通年営業 素泊まりのみ 30名収容

пF0463-75-1360 


戸沢山荘

 
8月・年末年始営業 素泊まりのみ  20名収容

пF0463-75-0441

※当サイトの情報は、あくまでも管理者の見解・情報ですので参考程度にご覧ください。

山小屋を利用するに当たっては、必ず事前予約、連絡確認をしてください。






山行レポート


首都圏在住の山好きならば、一度は訪れているという丹沢山魂、12月の冬晴れの空の下

ゆうゆう隊もその名山に挑む事になった。この山を選んだ理由は、何といっても鍋焼きうどん

である。しかし、それだけのために登るのはあまりにももったいない。標高こそ2000mに満た

ない山々ではあるが、相当な洗礼を受けるらしい。ゆうゆう隊も一度は通過しなければなら

ない山、その洗礼を受けるべく冬の足音がする前に、表丹沢屈指の人気ピーク塔ノ岳を踏

んで鍋割山へと目指す山行とした。





山麓 菖蒲荘付近から山魂を望む
 




西山林道最初のゲート 県民の森Pからすぐだ

晩秋の山が出迎えてくれる




2つ目のゲートをくぐり二俣を目指す 

山岳訓練所が廃墟となって見えてくる



9:44 二俣到着 ここから堀山の家を目指す




勘七ノ沢を渡り

急登の尾根を歩く




10:50 堀山の家到着 

平日はこのようなセルフ販売だった




ここから大倉尾根(馬鹿尾根)に取付く 

どこまでも続く長い木段





あれが塔ノ岳だろうか?と指さす 

所々岩歩きもある登山道




 大倉尾根からみる真鶴半島と伊豆箱根の山並み




11:56 花立山荘到着

富士を見ながら一息つく




登頂開始 

視界が開けハッキリと塔ノ岳が見えてくる





鍋割山稜の向こうに富士を望む





金冷シ到着 山頂までもうひと踏ん張り 

大倉尾根で洗礼を受けた隊長




13:39 塔ノ岳山頂到着 山頂碑の前で 




 方位版

山頂の石仏群 

山名展開図 


塔ノ岳

御塔、尊仏山など多くの呼称をもつこの山は、丹沢修行道の要であり、露天賭博の場としても賑わった。

かつて山頂には尊仏岩があり、お塔と呼ばれ信仰されていたが、関東大震災の余震で大谷金へ転落し

現存していない。塔ノ岳の山名はその塔に由来している。また、現在は360度の大展望が広がる山頂だ

が、以前はブナ林に囲まれていたという。しかし登山者の増加や燃料として伐採し、このような姿になった






山頂にある尊仏山荘 

廃墟となった日ノ出山荘






塔ノ岳山頂から望む富士





13:20 山頂を後に鍋割山を目指す 

軽いアップダウンしながら気持ちの良い尾根歩きだ



14:28 鍋割山山頂到着 

山名展開図


鍋割山

別名三ノ萱(さんおかや)と呼ばれ、かつて麓集落が萱刈り場としていた場所である。

山頂は草原のように明るく広く、北西にかけて展望が広がり、富士も望む事が出来る。

何よりこの山を有名にしたのが、鍋割山荘が提供する「鍋焼きうどん」だろう。

生の食材を使用し、麓と変わらぬアツアツのうどんを頂けるのは、とてもありがたい。





鍋割山荘 

名物鍋焼きうどんを注文




丹沢グルメを食す嬉しさ 

陽も傾きかけた頃、静かな山頂を後にする





鍋割山から暮れてゆく富士を望む





 綺麗に整備された登山道

後沢乗越へ鹿も見送りをしてくれた




山が夕日に染まり始めてきた

あまりの美しさに振りかえる 




落ち葉を踏みしめ尾根を下る

この時間にしか見られない素晴らしい時だった


二俣に着いた時には、完全に漆黒の闇へとなっていた。 

 


完全にやられてしまった大倉尾根、馬鹿尾根と言われるだけのことはある訳だ。

しかし、塔ノ岳から漂うように姿を見せた富士、誰もいない静かな山頂で頂いた

鍋焼きうどん、夕日に燃える尾根道は、これまで見た事がなかった景色だった。


しかし朝の出発が遅いゆうゆう隊、下山の時には完全に暗闇の中になってしまっ

た。幸い林道に出たので良かったが、山深い道では危険な自体でもある。反省

すべき事もおおかったが、素晴らしい山である丹沢、今度は雪が舞い、白く山を

染める時期に登ってみたいと思った。








塔ノ岳〜鍋割山の詳しいレポートは、ゆうゆうブログ「好き勝手な趣味の時間」に掲載!

    

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