〜ゆうゆう隊の山便り〜


雲上の花畑を抱く南アルプスの女王へ

22 仙丈ケ岳




南アルプス北端に位置する仙丈ケ岳は、鋭角にそびえる男性的な甲斐駒ケ岳とは対照的

で、おおらかに穏やかな山容は女性的であり「南アルプスの女王」と呼ばれ親しまれて

いる。山頂部は豊富な高山植物を育む、大仙丈沢・小仙丈沢・藪沢の3つのカールを抱

き、豊かで優美な姿をしている。講中登山で栄えた甲斐駒ケ岳に比べて派手さもなく、

圧倒的な重量感を見せるが、あくまでもメインは甲斐駒ケ岳であり、仙丈ケ岳は、前山

と呼ばれるほど、歴史的にも地味な存在であった。しかし、穏やかな地形と多くの高山

植物や初夏の雪渓が残り、3000m峰の入門コースとして多くの登山者が訪れている。

 




概     要

    日時  
    2011年7月17日日曜日登頂 (16〜18日テント2泊3日)  天候:17日晴れ  
     
    所在地   
    山梨県南アルプス市・長野県伊那市

    山名・山域 
    仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ) 標高:3032.56m 

    山域:明石山脈   種類:氷食尖峰・褶曲隆起  
       

    位置
     

    北緯35度43分12秒 東経138度11分01秒 3等三角点

    参考コース 
    駒仙テント場⇒大滝の頭⇒小仙丈ケ岳⇒仙丈ヶ岳⇒馬の背ヒュッテ⇒大滝の頭⇒駒仙テント場

    往復 平均歩行時間6時間30分

    コースタイム 

    駒仙テン場7:20→ 大滝の頭9:09→ 小仙丈ヶ岳10:12→ 11:24仙丈ヶ岳(ランチ)12:17→ 

    12:38仙丈小屋12:52→ 馬の背ヒュッテ13:24→ 14:10大滝の頭14:17→ 駒仙テン場15:50

    ⇒テント泊 

    体力度 


    ★★★☆☆   ※あくまでも個人的な主観です。
     

    技術度 
    ★★☆☆☆  ※あくまでも個人的な主観です。
     
    最大標高差 
    約1053m

    歩行時間 
    約5時間15分(休憩含まない)

    歩行距離 
    約8.5km
     


    コースマップ(再生ボタンで動きます)






    山域アクセス

    公共交通
     

    山梨側
    JR中央本線甲府駅⇒山梨交通約120分⇒広河原(大樺沢)⇒南アルプス市営バス約25分⇒北沢峠

    長野側
    JR飯田線伊那市駅 ⇒JRバス約30分高藤伊那バス約30分仙流荘南アルイプス林道バス約25分 北沢峠


    マイカー
     

    山梨側
    中部横断道白根ICから県道20号経由約13kmで芦安市営駐車場(600台)

    長野側
    中央道伊那ICから国道361号〜152号経由約24kmで仙流荘駐車場(約500台)

    または中央道諏訪ICから国道152号経由で入ることも可能


    ※南アルプス林道は一般車両通行禁止のため、双方バス運行状況要確認。


    ふるさと情報
     

    伊那市観光協会HP

    北杜市観光協会HP

    南アルプス市観光協会HP

    南アルプスNET(芦安山岳館HP)





    山小屋情報

    ※仙丈ヶ岳は幕営禁止となっている


    長衛荘 

    4月下旬〜11月上旬・年末年始営業 収容110名   

    HP:伊那市観光協会http://www.ina-city-kankou.co.jp/cms/modules/tinyd9/index.php?id=2


    北沢駒仙小屋
     

    6月中旬〜11月上旬・年末年始・GW営業 収容60名 テント場100張・水場あり

    HP:南アルプス市観光協会 http://www.minami-alpskankou.jp/kitazawakomasengoya.html


    大平山荘
     

    6月中旬〜10月下旬・GW営業 収容80名 水場あり


    пF0265-78-3761


    馬の背ヒュッテ
     

    7月上旬〜10月中旬営業 収容100名 水場あり

    HP:http://www2.ocn.ne.jp/~umanose/




    仙丈小屋

     

    6月中旬〜10月下旬営業 収容80名 水場あり

    HP:http://www7b.biglobe.ne.jp/~senzyou-koya/index.html 



    薮沢小屋

     
     
    7月中旬〜8月下旬営業 収容30名 水場あり 素泊まりのみ

    HP:http://www.acidmothers.com/cgi-bin/yabusawagoya/index.html#INVITATION



    ※当サイトの情報は、あくまでも管理者の見解・情報ですので参考程度にご覧ください。

    山小屋を利用するに当たっては、必ず事前予約、連絡確認をしてください。






    山行レポート


    甲斐駒ケ岳からの続き


    7月17日 2Day


    前日の甲斐駒ヶ岳敗退から、充分な休息と英気を養い、仙丈ケ岳へと挑んだ。

    朝から夏空が広がり、テント場からは小仙丈ヶ岳もはっきりと穏やかな山容を見

    せ、登頂意欲も否応なしに湧き上がってきた。ザブザックを背負い、意気揚々

    と、南アルプスの女王 仙丈ケ岳へと進んでいった。








    テント場からは小仙丈ヶ岳がくっきりと見えている





    駒仙からは、二合目へ直接登る登山口

    木漏れ日が気持ちの良い取付き






    樹林の隙間から、屹立にそびえる北岳が見える





    二合目:北沢峠からの登山道の合流地

    展望のない急登が続く
    (マウスを重ねると写真が出ます)






    北アルプス槍ヶ岳〜穂高の山並みも見えていた






    5合目:大滝の頭から小仙丈へ向け針路をとる

    甲斐駒ケ岳がくっきりと姿を出していた





    森林限界を超えハイマツ帯へと変わる

    登山道は岩場となってきた





    森林限界を超えた登山道は抜群の展望。


    鳳凰三山、オベリスクもはっきりと




                  鋸岳             甲斐駒       栗沢山       早川尾根      鳳凰三山




    日本第1位の富士山と、日本第2位の北岳、名山2峰の競演




    北アルプス連峰





    富士と北岳を従えて 





    小仙丈ヶ岳山頂

    ぐるりと大展望が広がる




    仙丈ケ岳と小仙丈カールが大きく迫り、北岳から南アルプス南部まで見渡せる




    小仙丈ヶ岳を後に山頂を目指す

    小仙丈尾根を振り返ってみる





    眼下には仙丈小屋 




    小仙丈カールを上部から望む



    仙丈ケ岳山頂が見えてきた

    山頂は多くの登山者で賑わっている





    仙丈ケ岳山頂

    仙丈ケ岳制覇!恒例の三角点タッチ
    (マウスを重ねると写真が出ます)

    ゆうゆう隊初の3000m超である 





    山頂から見る南アルプスの盟主 北岳




    中央アルプスの山並み




    大仙丈ケ岳を手前に、白峰三山を望む





    北岳をバックに贅沢なランチタイム 





    離れがたい山頂を仰ぎ見る

    仙丈小屋





    ガスがわき始めた、藪沢カールから見上げる山頂 





    馬ノ背ヒュッテへ向け下山

    まさに馬ノ背のような尾根道
    (マウスを重ねると写真が出ます)






     

    綺麗な馬ノ背ヒュッテ

    何度か沢を渡る

    通年解放で素泊まりのみの藪沢小屋 






    5合目大滝の頭に合流

    登頂ルートを降り登山口に到着






    帰宅予定を1日伸ばし、テン場てのんびりとする

    夕刻、摩利支天が赤く染まっていた




    満点の星空の下、仙丈ケ岳登頂に酔いながら2日目の夜を迎えた










    7月18日 3Day



    早朝の月と小小仙丈ケ岳





    名残惜しい気持ちを抑え、北沢峠に向かう

    2泊3日、南アルプスの山旅も終わりを告げる






      



    本格的な夏山シーズンが始まる7月海の日、初の南アルプスに乗り込み、甲斐駒

    仙丈ケ岳の両山を登るという、贅沢な山旅をテント泊で行った。しかし、初日の甲

    斐駒ヶ岳は、体調不良に加え、寝不足が重なり、山頂目前にして断念した苦い南

    アルプスデビューとなってしまった。しかし翌日の仙丈ケ岳は、午後こそ雲がわき出

    たが、山頂までは最高の夏空を披露し、大展望を満喫することができた。北沢峠

    から10分ほどでテント場に到着し、そこをベースに名峰に登れるこの地は、ゆうゆう

    隊のようなビギナー登山者でも無理なく楽しめ、何度も訪れたい場所である。そし

    て、ゆうゆう隊はこの山行を皮切りに、怒涛の夏山旅が始まっていった。
     








    仙丈ケ岳の詳しいレポートは、ゆうゆうブログ「好き勝手な趣味の時間」に掲載!

        

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