〜ゆうゆう隊の山便り〜


万葉の古代から親しまれた関東平野を見渡す東国の名山へ

15 筑波山




古来「西の富士、東の筑波」と並び称された屈指の名山筑波山。

朝は藍、夕方は紫と山の表情が変化することから「紫峰」と呼ばれ、標高は1000mに満たないが

周囲に遮るものがなく、秀麗な男体山と女体山の双耳峰は関東平野のどこからでも見える。山頂

からの眺望も素晴らしく、とくに女体山からはどこまでも続く関東平野が見渡せる。植生も豊かで、

垂直分布がはっきりと分かれており山頂部のブナ林やニリンソウをはじめ、筑波山だけに自生す

るホシザキユキノシタなど貴重な植物も自生していることも見逃せない。山麓には由緒ある筑波

神社が鎮座し、古よりの山岳信仰の歴史や伝統を随所に感じさせる。また、深田百名山の中で

もっとも標高の低い山である。




概     要

日時  
2011年2月19日土曜日 日帰り  天候:晴れのち曇り  気温:男体山山頂-2.9℃
 
所在地   
茨城県つくば市

山名・山域 
筑波山(つくばさん) 標高:男体山871m 女体山877m 

山域:八溝山地 日本百名山 
   

位置
 

女体山
北緯36度13分31秒 東経140度06分24秒 一等三角点

参考コース 


筑波神社⇒御幸ヶ原コース⇒御幸ヶ原⇒男体山⇒女体山⇒おたつ石コース⇒弁慶茶屋跡

⇒白雲橋コース⇒酒迎場分岐⇒筑波神社 平均歩行時間3時間55分

※ケーブルカー、ロープウェイを利用すれば短時間で山頂に立つことができる。

※正式な登山道は全部で7つあるが、違法に130ほど登山道が作られているので注意が必要。

※3.11大震災後登山道は一部閉鎖されていたが、2011年7月10日全面通行可能となった。
コースタイム 

市営第三駐車場12:13→ 筑波神社12:26→ 御幸ヶ原登山口12:31→ 御幸ヶ原13:52→ 

男体山山頂14:16→ ランチ休憩 → 御幸ヶ原15:41
→ 女体山山頂15:58→ 弁慶茶屋跡16:36→ 

白蛇弁天17:15→ 筑波神社17:32→ 市営第三駐車場17:44

※筑波梅林へは市営第三駐車場より徒歩10分ほど

体力度 


★★☆☆☆   ※あくまでも個人的な主観です。
 

技術度 
★★☆☆☆  ※あくまでも個人的な主観です。
 
最大標高差 
約652m

歩行時間 
約3時間56分(休憩含まず)
 
歩行距離 
約8km
 


コースマップ(再生ボタンで動きます)






山域アクセス



公共交通
 


つくばエクスプレス・つくばセンター⇒関東鉄道バス40分 ⇒筑波山神社入り口バス停 


マイカー
 

常磐道土浦ICから国道125号で約18km
市営無料駐車場あり 


ふるさと情報
 


筑波山、筑波山麓ガイド(つくばエクスプレルスHP)

筑波観光鉄道HP

関東鉄道HP

筑波山神社HP

つくば市HP



※当サイトの情報は、あくまでも管理者の見解・情報ですので参考程度にご覧ください。





山行レポート

ゆうゆう隊にとって最もなじみ深く、最も近くにある百名山の筑波山。

山頂へは何度となく訪れていたが、それはロープウェイを使った観光ハイキングの領域。

一度は歩いて登らなければならない山だと思い、梅が咲き始めたこの時期筑波山へ向かった。



 

山麓から見る筑波山
(ここにマウスを重ねると説明文が出ます) 広大な関東平野の北東部に位置する筑波山。雅称は紫峰(しほう)また筑波嶺(つくばね)という異称も持ち、2005年関東の富士見百景に、2007年日本の地質百選に選ばれている。




登山前に開催初日の梅祭りへ

7分咲きだろうか、甘酸っぱい匂いに包まれていた


まずは筑波山神社へ向かう

筑波神社で安全祈願
(ここにマウスを重ねると説明写真が出ます)



筑波山表参道登山口(御幸ヶ原コース)

山頂までは90分ほどの道のり




古より踏まれていた登山道

思いのほか急登であった



筑波山ケーブルカーを見送る
(ここにマウスを重ねると説明文が出ます) 筑波山鋼索鉄道線
通称筑波山ケーブルカー

大正14年10月12日営業開始するが昭和19年2月11日不要不急線として廃止される。その後昭和29年11月3日営業を再開し現在に至る。

・路線距離1.6km
・軌間1067mm
・駅数2駅
・高低差495m
 



シトシトと湧き出る清水

百人一首にも詠われた男女川原流である
(ここにマウスを重ねると説明写真が出ます)





つづら折りの急登階段

御幸ヶ原も近くなると、残雪が残っていた




見慣れた御幸ヶ原に到着

道程元標 標高は800m




御幸ヶ原より、残雪が残る男体山へ

雪で滑る登山道




男体山山頂直下は岩登り

階段を登ると山頂はもうすぐ



男体山山頂
(ここにマウスを重ねると説明文が出ます)標高871mの男体山には「筑波男大神」が祀られている。また希有な独立峰的な山のため、気象観測や無線通信の上で重要な拠点とされ、男体山山頂から一段下に筑波山気象観測ステーションの施設がある。  




気温は−2度、ランチは温まる鍋

〆のラーメンは美味かった




滑る足もとに注意しながらの下山

御幸ヶ原より女体山へ




こちらの尾根も残雪が多くあった

整備された階段を上ると、山頂間近



筑波最高峰女体山山頂
(ここにマウスを重ねると説明文が出ます)一等三角点のある山頂は、筑波女大神が祀られている。二峰の間から流れる谷川は男女川と呼ばれ、その男女川の沿って二神を祀るのが筑波山神社であり、それ故縁結びの神として知られている。
山頂には大岩が点在し、何も遮るものがない関東平野の眺望は見事の一言に尽きる。
 





女体山から望む男体山と関東平野



女体山から東方面の眺望





奇岩が点在する、おたつコースで下山

大岩が点在する登山道



数日前に降った雪が到る所で見られた



おたつコース

筑波山は火山ではなく、深成岩(花崗岩)が隆起し風雨で削られたために現在のような形になったとされている。


長い年月をかけて出来た数多くの奇岩巨岩を今に残しているのが、このおたつコースだ。



おたつ石コース奇岩点在マップ  

文字にマウスを当てると写真が出ます。

大仏岩   

北斗岩   

裏面大黒   



出船入船   

国割り石   

陰陽石   



母の胎内くぐり   

高天ヶ原   

弁慶七戻り   




弁慶七戻りを抜けると巨木がお出迎え

弁慶茶屋跡分岐から筑波山神社を目指す





岩が点在し、深い樹林帯の下山道

白蛇弁天
(ここにマウスを重ねると説明文が出ます)
ここに白蛇が住むといわれ、白蛇を見たものは財をなすといわれている。





白雲橋登山口到着

筑波神社御神橋到着
(ここにマウスを重ねると説明写真が出ます)




ひときわ目立つ朱色の鳥居





筑波山ロープウェイ付近から見る夜景



筑波山というと、ロープウェイやケーブルカーのイメージが強く、登山という考えが出なかったが、登ってみるとこれがなかなか手ごたえがある

表登山道は急登であるが、深い森林と植生分布を楽しみ、山頂付近はブナ林、ニリンソウ、固有種のホシザキユキノシタも見られる。

また、東側の「おたつコース」、特に弁慶茶屋跡からの登山道は、巨岩の間をすり抜けながら奇岩を見ての登山道と

低山ながら東の筑波と言われるほどの山は、百名山であるということも納得できる。

以前7月におたつコースを登った時には(下山はロープウェイ)暑さにほとほとまいったが

この時期は、関東平野から吹き付ける風がとても寒かった。


レンゲツツジが咲くころや、紅葉、雪が積もった時などの登山もまたいいものだろう。

古より人々に愛されている筑波山、改めて素晴らしい山だと実感した山行であった。








筑波山の詳しいレポートは、ゆうゆうブログ「好き勝手な趣味の時間」に掲載!

    

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